江岑宗佐茶書4 江岑夏書補遺 壁ひ

一、小座敷俄出来ニ而客相極候時なとハ、
壁ひ不申候て、墨跡懸候事不成候時ハ、
床之内斗板打候て墨跡懸申候、
利或時被成候由、旦被仰候、
常ノ事ニ而ハ無之候

「壁ひ」は「壁干」かなぁ。

小座敷出来たばっかなのに客が来てしまうような時は、壁が乾燥してないよね。
んで墨跡が掛けられないような時は、床の中に板を打ってそこに墨跡を掛けるといいですよ。
利休はそういう事をしていたよ、と宗旦はおっしゃった。
あまりないことだけどね。

…。

「ペンキ塗り立て」みたいな話か。

掛け物が映える様に茶室を作りなおしなさい、と言った利休さん。

もしかすると道具手に入れる度に茶室に手を入れていたのかも。

利休さんの茶の湯は侘び寂びじゃなくてもっとロックなものの様な気がするもんね。