濃茶のどろり

妻の練る濃茶は濃ゆーい。茶碗を真上に上げないと降りてこないくらいの感じ。


で,最近TVでみる諸流派の濃茶はもっとしゃぶしゃぶしたものだ。妻の流儀である裏千家の濃茶も、最近のTVでは割り合いしゃぶしゃぶ感がある。


…どうも妻が学校茶道で教わっていた20年前と今では、濃茶の濃さが段々薄くなっているのではないだろうか?


実は、うちの流派で教わっている物も、さほど濃くはない。しかも師匠からも「もう少し薄い方が最近は流行だから」という指導を受けた事が有る。

いずれ濃茶と薄茶の区別はなくなるかもね。

薄い濃茶の方が茶碗にへばり付き残らないし、呑むの楽と言えば楽なんだけど、同じ抹茶の量で湯の量の差で「キクー」とか「キカネー」とかが変わって来るドラッグなのだとしたら、ドロドロ濃い方が本当はいい筈。

そういうドラッグパーティーとしての意味合いが薄れている、っつーことなんだろうな。