南方録は誰が書いたか?


南方録は偽書である。
…まぁそれはいいよね?

では、誰が書いたのだろうか?ちょっと考えてみよう。

  1. 立花実山自身が書いた
  2. 立花実山以外が書いた。
    1. 実山は偽書と知らなかった。
    2. 実山は偽書と知っていた。

まぁこの3通りしかないと思う。


私は立花実山が書いた、というのは無いと思う。
実山はそこまで暇じゃないというのもあるけど(井伊直弼なんてもっと忙しいのに茶書書いてましたが)、実山の知識の範囲内で書いたのだとしたら実山の知識の偏りがモロに出て、回りの人間にバレると思う。

だから私は実山以外が書いた、と思っている。


で、実山以外が書いた場合。

まず、誰かが実山をだますため書いた、というのは考えにくいと思う。
大変過ぎる上になんの為にやるんだかさっぱり判らない。


別に実山をだますためでなく誰かが書いておいたもので、実山は知らずにマジ受けした、というのはありえる。

ありえるが、やっぱ違うと思う。

  1. 伝利休の「島筋茶碗」を実山が所持していたこと。
  2. 他の茶書にない利休の博多での所行が記載されていること。


誰かが書いた種本を、実山が書写時に自分に都合良い改変を行った、あるいは実山が誰かに命じてそれっぽいものを書かせた、あたりが真相じゃないだろうか?

…個人的には前者な気がするぜ。

でも動機が判んないんだよな〜。