2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「なつたちぬ」

砂雪隠

古書を読んでいると、雪隠に対する記述が微に入り細に入り書いてある。 非常に丁寧というか、むしろ執念みたいなものを感じる。例えば、砂雪隠の戸を開けてあるか/開けてないかで、客は風炉/炉の区別が付く、というのがある。これは、逆に言うと、風炉か炉…

「こもれび」

畠山記念館 茶の湯の美 数寄のかたちと意匠

畠山記念館に行くと、まず大抵は床を拝見する。茶人の習性だよね。小上がりに上がって、正座して、とりあえずおじぎして、拝見。…高い。関戸本古今集切の高さ、高すぎて拝見できねぇ。首が痛い。あのさ、床みたいなの作るんなら、掛ける軸も尋常な高さにして…

「こかげ」

出光美術館 茶 Tea 喫茶のたのしみ

出光美術館の、お茶に関する展示。…えらい漠然としたテーマですね〜。入口から煎茶道具。青木木米さんの巧みな技術に嘆息しながら「でも趣味じゃないよなぁ」とか言いながらそこを通過。反対側の壁の水注の数々を通過すると、豪華な掛け物たちが待っている。…

「なごりざくら」

平和島・全国古民具骨董祭り

簡単に結論する。連日骨董市ってのは身体キツイネ。足が棒になるよ。 さて、平和島TRCでの骨董祭り、広いし入場無料だし、まぁ行く価値はある。茶道具イロイロ在り、古民具在り、なんだけど、洋骨董少め、コレクタブルもっと少めかな。ていうか古民具多め、…

「わかみどり」

ザ・美術骨董ショー

GWの間、東京プリンスホテルで行なわれる骨董市。内容は、結構面白かった。古道具やコレクタブルよりは骨董の比率が高く、おかげで茶道具及び見立てで使えそうな道具とかいろいろあって、骨董市としては茶人向けかもしんない。ただ、ホテルの何部屋かのホー…

「あおば」

蕪無

青磁蕪無花入。青磁花入の逸品とされ、北野大茶会でも展示されていた、伝説の花入。 でも、どんな花入か全然、わかりません。写真も図も見た事が無い。本によっては文章で「蕪が無いもの」と説明はあるのですが、それ説明になってんの?「へうげもの」の北野…

「うららか」

茶家酔古集

復刻版/徳英社/1978年。元は湖月老翁 輯。嘉永5年。っていうからペリーが来る前年。遠山の金さんが死んだ年。明治の15年前。幕末の本ですな。復刻版の体裁はこんな感じ。3段になってますが、実際はこの1段ずつが束ねられた細長い本です。 この細長い版も、古…