京都美術大観 茶室2 茶事

本書には茶事の流れも書かれている。

客は銅鑼の音を聞けば、直に蹲踞して無心に其音聲を聞き、其時の主の心境などを看破せなければならぬ。
餘韻全く絶えたる時、立つて再び腰を下ろし、各々便所などに赴き當座の用を終へ、やがて正客より以前の如く入席する。


中立で腰掛けて→ドラがなって→便所行ってから席入り。

この流れは昭和13年茶の湯講座でも同じ。

http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20130614

官休庵ではこうだったっぽい。


中立開始直後に用を済ませ、腰掛けで待機し、ドラが鳴ってから席入り、という流儀と、中立は腰掛けで待機し、ドラがなってから用を済ませて席入り、という流儀があるのかもしれない。

前者はテンポよく席入り出来るがトイレでドラを聞く危険性がある。
後者はちょっとモタモタしそうだ。

一長一短あるが、ふつーは客の用足し時間が亭主の準備時間より長いとは思えないので前者でいいと思う。

前者の危険性に関しては、亭主が「耳を澄ませて」判断するという手もあるしな。