2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

茶の美入門

田中仙翁。この入門書を読んだのは、大日本茶道学会に興味があった為。 普通、流派の入門書の茶道史は珠光から初代家元までの系譜を書くのだが、闘茶や淋間茶会から現代に至るまでの茶道史をオープンに扱っている。 南方録とカネワリの解説がある。 後書きで…

1月の展覧会 追加

1月の展覧会。いくらか追加があったので修正。 東京 期間 タイトル 備考 三井記念美術館 -1/31 雪松図と近世絵画 如庵 五島美術館 -2/11 茶道具取合せ展 畠山記念館 -3/9 花によせる日本の心 ―梅・椿・桜を中心に 銀座松屋 -1/14 小堀遠州美の出会い展 益田…

趣味悠々 武者小路千家初釜1

NHKの趣味悠々「茶の湯 武者小路千家 千宗守 千宗屋 初釜を楽しむ」第1回。なんとしても息子さんをプッシュしたい、そんな暖かい父の気持ちが迫って来る様なタイトルです。 今回は大晦日から元旦にかけての武者小路千家家元行事の紹介。そのため、ゆく年くる…

茶の湯質問室

川島宗敏 編。 Q:丁字風炉の茶道での正式な置き方を教えてください A:茶道の方では用いません みたいなQ&A集。茶の湯FAQというべきか。非常に便利なのだと思うのだが、体裁上困った事がある。Q&Aとその索引しか載っていないのだ。つまり、この本は「どの流…

花びら餅

塩瀬。やっぱ新年スタートは花びら餅から。求肥と味噌餡の一体感がなかなか見事。

お茶にごす。

西森博之。少年漫画には珍しい、というか多分初の茶道漫画。暴力が暴力を呼び、敵を倒しても次の敵が現れる。これはごく当り前に受け止められている少年漫画の世界観。それに疑問を感じたヤンキー少年が、茶道部に入ることで和敬清寂を目指す物語。 自分をコ…

へうげもの

山田芳裕。今、男達を熱くする茶の湯漫画。出て来る人出て来る人滾っていて大変である。美学の為に殺人すら辞さない利休。欲しい物なら万引きすら辞さない織部。保身の為なら汚名も平気な有楽。あれ?割と歴史通り? この漫画では「和の心が…」とか言わない…

青春うるはし!うるし部

堀道広。輪島の高校うるし部を舞台に、ゲームセンターあらし似の主人公が、池沢さとし的なヒロイン金輪寺なつみや松田優作似の松田権作先生やアフリカ人留学生バーナードピーチとの触れ合いを描いた感動のドラマである、のか?まぁ一般的には、ギャグ漫画、…

うるしの話

松田権六。うるしの話、とあるが、うるしの話は主題ではないかも知れない。話の内容は正確なのだろうが、そんな話松田権六でなくとも書ける話だからだ。漆芸家の話、でもない。松田権六を一般的な漆芸家と考えるのは難しい。漆芸家の方も困るだろう。人間国…

染井の水、他。

京への帰省の最終日。墓参。菩提寺が寺之内にあるのだが今日庵や不審庵のめちゃめちゃ近くである事をいまさらながら気付く。宗旦稲荷に行く。賽銭箱に「宗旦」って書いてあってなんかちょっと引いたが、茶の湯の上達を祈る。でもうちに菓子食いにはこないで…

京都国立博物館

国立に刀を見に行く。ついでに茶道具も幾つか拝見。茶道具、という集め方ではないが、陶器コーナーの仁清の鉄釉天目に花器。どちらもすばらしいロクロの技。遠州、織部、利休の消息。名物裂だけで一部屋あったり、東京の国立博物館とはちと違った展示。あと…

茶の湯の科学入門

堀内国彦。人間の脳にはトンデモ野と呼ばれる部分があり、本屋でビビっと来てトンデモ本を見付ける事ができる。そういう理論*1を提唱した事がある。 もちろんこれはビビっと来る本である。 まず最初に、この本が語っているのは科学ではない、という事を表明…

正月の茶

正月一日。客、自分。心静かにお茶を点てる。んで自服。…なんて、やってみたくはあったけど、帰省中ではままならず。ま、いいけど。正月っていそがしい。南方録の示す様にはいかないや。あけましておめでとうございます。