2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

趣味悠々 武者小路千家 第3回

印象:お点前の人がだんだん年寄りになっていくなぁ。 …ま、それはさておき立礼の濃茶。螺旋に行う茶入の胴拭きは大胆、というよりおおざっぱかも。…うちの流派だともうちょい神経質に拭くなぁ。割り蓋の上に割り蓋、というのは面白い扱い。傷つきそうだけど…

「じょうきせん」

ジャマー

お茶は、伝統文化なおかげで、ついつい懐古趣味的に見られがちだ。でも、本当はそんな事はなくて、時代時代の「今」を取り入れてここまできた。現代だってそのはずだ。 だからといって、現代文明の産物のあらゆる、を肯んじていい訳ではない。お茶に持ち込ん…

「すぎまもり」

クツクツと

『松屋会記』は松屋さん三代の他会記*1。その『松屋会記』に、とてつもなく長い長い他会記が載っている、伝説のセッションがあります。久重会記、寛永十七年卯月十五日、亭主は細川三斎。この会、道具組や料理が多いのではなく、三斎の語る昔語りが大量に記…

「ときひとをまたず」

表具屋渡世泣き笑い

小池丑蔵/三樹書房/1985年。表具屋さんのいろいろ赤裸々話。でもいくらなんでも赤裸々すぎるざます。失敗ごまかし話がおおすぎるざます。例えば画讃の表具し直しの時に文字が欠落してしまったのをごまかした話。 中国には、日本で使われていない文字がいっ…

「ゆうすずみ」

濃茶のどろり

妻の練る濃茶は濃ゆーい。茶碗を真上に上げないと降りてこないくらいの感じ。 で,最近TVでみる諸流派の濃茶はもっとしゃぶしゃぶしたものだ。妻の流儀である裏千家の濃茶も、最近のTVでは割り合いしゃぶしゃぶ感がある。 …どうも妻が学校茶道で教わっていた2…

「きりぬさ」

薄茶と濃茶

毎朝、濃茶を一服点てて、朝の目覚しとしている。 最近はただお茶を練る練習だけでなく、懐紙できれいに飲み口を拭う練習もしている。こんな事だって練習しないとうまくできないと判ったからだ。 ところで、私の学んでいる流儀では、薄茶に使う抹茶は茶杓2杓…

「ほおづき」

五月雨は、旧暦五月の雨。つまり梅雨の事である。五月晴れは、旧暦五月の晴れ。つまり梅雨の合間の晴れの事である。そもそも新暦五月は晴れててもなーんもおかしくは無いので、わざわざいうほどのものではない。「夏越の祓」は旧暦の六月三十日に行う儀式で…

「あまやどり」

趣味悠々 武者小路千家 第2回

この前も、今回も、お点前さんが綺麗なお点前を見せてくれている。武者小路千家の帛紗のさばきかた、シンプルで美しい、とか初めて思った。 …もしかすると、武者小路千家のお点前とは、今まで思っていた様な、ラフなものではないのかもしれない。 にしても、…

「あさがを」

自作じぶんなり中棗

んで、ながながと書いてきた「じぶんなり中棗」の完成品が、これ。今回は二個同時作成。 中次っぽいが、びっみょーに太鼓胴にしてある。 下のは昔作った「じぶんなり小棗」。http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20080521小棗は背を低く合口を中央に下げて作…

「さらだきねんび」こんな歌銘はいやだ。

じぶんなり中棗製作記5 中塗り〜仕上げ

中塗りは、本来中塗り用の黒漆を塗って、下地の上になめらかな黒い漆の層を形成するのが目標である。実は錆び漆の下地は上に塗る漆をまばらに吸っちゃうのです。なのでまずコーティング。私は多種の漆を使い分けるのが面倒なので黒呂色漆で代用しています。 …

「ななこ」

じぶんなり中棗製作記4 下地調整

本当なら。シリコン型の内側できれいなに下地が出来、パカっと型を外すと、つるんとした下地が待っていて、「あとは上塗りだけ〜」になるはずだった。…しかし、そーはうまくはいかなんだ。麦漆で貼った麻布に浮きが有り、そこが崩れてへこんでしまったのだ。…

「こったれすぬき」

じぶんなり中棗製作記3 型取り〜乾漆型抜き

原型を中心にシリコンでメス型を作る。レゴブロックで型枠を作り、粘土を半分入れる。原型を粘土に半分埋め、シリコンを流す。粘土を取り除き、離型材を塗ってからシリコンを流すと二分割の型ができあがり。ちなみにアリモノのコピーを作る場合は中を粘土か…

「ぬなわ」

じぶんなり中棗製作記2 原型製作

まず、なにかで原型を作る。なんで原型を作るかと言うと「じぶんなり」の形が作りたかったから。もしアリモノの利休形中棗を写す場合などはこの原型製作は必要無い。 ろくろで棗をひく場合は、外も中も削って、棗と言う容器を作らねばならないが、乾漆の場合…

「やさか」

じぶんなり中棗製作記1 計画と道具

乾漆による棗作りに関してまとめてみる。全体工程はこんな感じ。 木工旋盤で原型を製作する。 原型をシリコン型取り(メス型) シリコン型に下地を塗り、麻布を貼り重ねて整形 シリコン型から器を外し、修正 上塗りし仕上げる。 使用する材料は1)生漆 下地など…

「なぎなた」

趣味悠々 武者小路千家

立礼で四回のシリーズ。 見所は家元の若宗匠ラブな部分。準教授の兄ちゃんの点前はさほどラフではなかった。もしかすると精進が足らんのかも。 帛紗の捌き方、簡単そうに見えて意外に難しそう。 帛紗背広胸ポケは面白かったな。上着着てるとベルト隠れてるも…

「つらら」