昨日の菓子

塩瀬のページより↓ 丸めた練切に箆を30回走らせて…とかでなく単なる型押し。塩瀬はヴァンヘイレン的な存在。その大量生産工程で30回も箆を使う手間は許容できないという事だな。

秋草

江戸風御菓子司長門。 水牡丹の色違い。外身が紫バージョン。 大した細工じゃないのだが、ここの錦玉羹の発色の美しさについつい買ってしまう。 秋草とは桔梗のこと。

重陽

榮太樓總本鋪のページより↓。 箆物。丸めた練りきりに30回ばかり箆を走らせる。伝統的な技だけど、結構手間だな。

こぼれ萩

塩瀬のページより↓ うす緑とうす紅の求肥餅で餡を巻き、寒天を一筋塗ってあられを蒔いたもの。柔らかうまい。でもどのへんがどうこぼれ萩なのかは不明。

夕顔

築地ちとせ。鹿の子の上に練り切りで小さな白い円錐で夕顔。緑羊羹で葉。 ま、単なる鹿の子味。

乱菊

金沢村上。丸めたピンクの練切を箆で9房に分け、最上部に黄色の蕊。各房の最上部と上部四分の一あたりに鋏を入れる。要は超略式はさみ菊である。

朝顔

翠江堂。赤い羊羹を円形に流し、その上に求肥餅を押しつけて冷やし固める。ひっくり返して中央を窪ませきんとんの蕊。 赤が毒々しいのはイイんだけど、朝顔にたっぷり蕊をつけちゃうのは何かの間違いでは?

もらい水

塩瀬のページより↓。 「朝顔に…」テーマ。求肥餅上に井桁の焼印押して、緑羊羹の朝顔の葉を乗せ、溶かし羊羹で蔓を描く。割と手抜きっぽいが、間抜け感がテーマに即していてイイと言えなくもない。

つるべ

榮太樓總本鋪のページより↓。 「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」この弱さやさしさ無計画さこそが日本の心だな。

夏氷

江戸風御菓子司長門。水牡丹の色違い、中身が黄色バージョン。 大した細工じゃないのだが、ここの菓子の発色の美しさに、ついつい買ってしまう。 ちなみに夏氷とはかき氷のことらしい。

ハイビスカス

金沢村上。肉色の台座からにょっきりぷにょっと伸びた肉色の蕊の先に白い細かいきんとんの花粉。キモイ。やっぱこうでなくっちゃ。

黄菊

築地ちとせ。 黄身餡に菊花を型押しし、天焼き。天焼きの焦げ目で一見桃山みたいな感じ。味んまーい。

夏菊

築地ちとせ。紅白二色分けしたういろうの帯で黄味餡を柏餅包みし、帯中央に黄味餡で蕊をつけ、緑羊羹の菊の葉を置いたもの。菊の花弁自体は全く表現されていないが、紅白のめでたさもあり菊に感じられるのが面白い。

風鈴

求肥餅丸め、窪ませて黄色羊羹のベロを付けたもの。 妖怪みたいではあるが、どこの和菓子屋も風鈴といえばこんな感じなので金沢村上が悪いわけではない。

夏送り

たねやのページより↓ 半殺しの白餡を包んだ求肥餅を羊羹で巻いて金箔。燈籠流しテーマだと。 非常にふわっとした食感。マシュマロのよう。とてもおいしい。たねやの他の菓子は「こぼれ萩」「おみなえし」「秋の風色」等。季節感に関しては「気が早い系」だな…

朝おとめ。

ついうっかり菓子銘に読点をつけてしまった。鶴屋吉信。白餡入り求肥餅の一部を紫にうっすら染め、外に羊羹の緑の葉。うっすらとした紫は、多分朝靄の中の桔梗をイメージした物だと思う。味は羽二重餅以外のナニモノでもない。

芙蓉

榮太樓總本鋪のページより↓。白赤ぼかしの練切玉の一箇所を窪ませ、口を巾着に寄せて、きんとんの蕊。 この口を巾着に寄せるの、意外と難しいんじゃなかろうか?手捻りか型か判別付かなかった。

ききょう

榮太樓總本鋪のページより↓ 紫白のぼかした練切を五角に整形、箆目5本入れて角を指でつまんだだけ。かなり簡単な細工。見所は紫の発色かな。かなり渋い色合い。材料見ると着色料は赤3、青1、黄4か。青1は「ヨーロッパで使用禁止」赤3って「アメリカで使用禁…

八朔

金沢村上。手亡豆の粒餡団子に青えんどう他の豆を載せ、艶天。紫と白の練切を板にして重ね、それで包む。三方と供え物を表しているのだろうか? 紫の発色の不気味さと豆のつややかさで、謎の怪生物の卵って感じである。

朝顔

江戸風御菓子司長門。まだしぼんだ状態の朝顔?紅白ぼかしの練り切りを円錐に丸めてから底面をひねったもの。へんな形。

榮太樓總本鋪。求肥餅に青と黄色の味甚粉羹の帯をタスキ掛け。二色の交わる所はグリーンになっている。涼しげかつ綺麗。 味はねー。味甚粉羹はでんぷん味が強くべたべたするので壮快感は低いかな。

ひまわり

塩瀬のページより↓ 黄色いきんとんに蕊を型押し。実物は明るい黄色の為、コンビニ弁当に入っている刻んだタクアンの様にも見える。

金魚

三原堂本店。求肥餅を部分的に青で染め、白赤ぼかし練切を延ばして抜いた金魚、緑羊羹を抜いた葉を載せたもの。シンプル。ところで『三原堂本店』って、『三原堂』って店の『本店』、ではなく、『三原堂本店』って名前の店なのね。各地の三原堂はチェーンで…

向日葵

さて、寿堂。黄色練切を箆押しで8弁。中央にこし餡練り切りを置いて蕊型を押しポピーシードを散らしたもの。見事にニッキ味である。こりゃ3番が正解だな、きっと。

朝顔

寿堂。水天宮の黄金芋の店として有名だが、実は上生も売っている。青い錦玉羹を薄く伸ばした上に求肥餅を押しつけ、固まったらひっくり返して箆で整形。 緑の羊羹を蔦状に絞り、緑羊羹を抜いた葉を置く。中央の蕊がきんとんではなく、黄色のクラッシュ錦玉羹…

夜の星

築地ちとせ。黒豆巨大鹿の子に金箔。 黒豆鹿の子はぶわっとしてて正直おいしくない…。

山百合

浦和花見。オレンジ白ぼかしの練り切りを手捻りし、箆目で花弁の模様をつけて、羊羹の葉と赤い粟を纏わせた赤い求肥の蕊をつけたもの。日本橋三越で(日本橋高島屋とかぶっていない)唯一の上生売ってる店。なかなか技巧派。

一葉

塩瀬のページより↓ 求肥餅の廻りを小倉餡で取り囲んで艶天掛け。 葉っぱ一枚練切で落す。泉か蹲の情景か。いまいち使い辛そうなテーマ。おいしいけど。

菓子銘失念

玉英堂彦九郎。紅黄ぼかしの練切を絞っただけ。…400円は高いな。

水鳥

ってことで甘楽。練り切りひねりもの。やる気なっしんぐな感じが伝わってくる菓子。「水鳥」とか「なでしこ」とか、ふつー6月の菓子だろ?冷凍売れ残りか?