2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「あおあしわら」

クセジュ文庫(意味無し)

古文書の解読。手書きの崩し字はただでさえ読むのが大変。なんだけど、くせ字の場合はもっと大変。書き順適当だとさらに大変。以下の左側を見て欲しい。これ、なんて読むか全然判らなかった。 この文の前の部分は「茶会催し」である。“m”みたいな部分と“号”…

「ふうりん」

五徳据

風炉に五徳を置いて釜を置くと、風炉の上の線より遥か下の方に釜の羽落があった。有り体に言えば高さが合っていないわけですな。釜が小振りな上に羽落の線がちょい上目なんだよなぁ。 こういう場合、五徳据という物で高さを調整するらしい。小さい扇形の瓦が…

「うつせみ」

茶人世代

森華汀著/森清眞堂/1934年。大徳寺とか黄檗山萬福寺の世譜、有力茶家の系図、千家十職を始めとする各茶道具製作者の系図、ついでに古筆家の系図まで書いてあるハンドブック。少なくとも江戸時代後半から、この手の本は出ていた。江戸時代前半や室町時代に…

「きゅうりうま」

箸と飯と汁

懐石では、まず飯を一口頂いて、その後で汁を頂く。普段の食事では、こんな順序では食べないと思う。まず味噌汁に箸をつけ、次いでご飯ではなかろうか。逆順にすると乾いた箸にご飯がくっつき、その後味噌汁でほぐれてご飯入り味噌汁ができてしまうから。味…

「おおなまず」

庸軒流の茶事

伊藤庸庵/庸軒會/1971年。非売品。…完全に身内向けですな。タイトル通り庸軒流のお茶事の本。この頃は横浜に庸軒會というのがあったのね。 茶道望月集を再編集し、亭主側客側に作法を分離したバージョンも載っていて、とってもお得感。 庸軒流の茶事は読む…

「せみのこえ」

取り柄杓

豚カツ屋。 ソースはちっさい壷入り。 柄杓でついつい取り柄杓。 …てな事をしてしまった。 柄杓取った後で、自分が何をしたのか気付いた。なので今度は意識的に置柄杓。…でもソース入った柄杓振り回すとトンカツソース飛び散るぜ。お勧めしない。

「なつあらし」

元気玉

濃茶を練る時。お茶の量に較べてお湯が少なすぎた時、 茶筅の穂の内側に抹茶が入り込んでから浸水し、固まりになる事がある。とりあえずこれを「元気玉」と名付ける事とする。 この元気玉、一旦できてしまうと普通のお点前の手順では外に出てくれない。練っ…

「たいりん」

浴衣

マルイとかの広告を見ると、若い女性の浴衣が、なんだかすんごい事になっている。「浴衣コーデ」とか言って、帯留めとか付けたり、アクセちゃらちゃらしたり。 …非常にイイ事だと思う。このまま着物のドレスコードもガンガン破壊して欲しい。 着物はいまや、…

「しゅうう」

茶之湯獨稽古

脇田季吉/藍外堂*1/1883年。 明治16年に初版の出た茶道書である。「裏千家茶の湯」みたいな本だと思い買ったがちょっと違う感じ。61ページの小冊子なので、お点前の練習本なのかな、とか思うと、むしろいろんな事つめこみまくりなのでびっくりする。序文とか…

「たまのあせ」

季節感

茶杓の銘を考える時、季節感に対し、どのぐらい正面からぶつかるべきなのだろうか。 夏の暑い時に「涼風」、とかいうのはまぁ定番だと思う。 でも本当に涼しい風が吹いたから「涼風」としたわけではなく、涼しい風のイメージで、すずしい気分になろう、とい…

「せきらん」

京王古書市

月曜日、会社帰りに新宿へ。京王百貨店で古書市をやっていたからだ。 うっかり週末に行きそびれたんだよねー。 最近は和綴じの本にばかり目が行ってしまう。ちょっと趣向がどーかしている気がする。でも江戸時代の某流の点前の本は断念。点前だけの本に一万…

「はしくよう」

読むべき料理本

私は一応料理ができるつもりだ。大学の頃は全然ダメだったのだが、結婚してから17年。妻と大体ヒフティヒフティで料理分担をしていたので、かなり磨かれた、と思う。 だから、私は自分の茶事で、是非私の料理を食べて欲しい、と思っている。…多分すっごく勇…

「つのじ」

勇気

この前、お稽古場に自作の菓子を持ち込んだ。その前のお稽古で「いえ自分、茶事やってみたいですよ。料理とか菓子とかも作れますよ」とか言ったのが発端。「じゃあ一度持って来なさいよ」こう師匠に言われては是非も無し。 でも、実際持って行く時、たかが菓…

「ひまつり」

THE MAKING

THE MAKINGという番組がある。http://sc-smn.jst.go.jp/4/series.asp?i_series_name=THE+MAKING科学技術振興機構の作っている、いろんな産業の製造過程をまとめたショートフィルムである。見てると結構ハマる。 お勧めは「(269)抹茶と茶せんができるまで」。…

「ゆうすずみ」

新品の匂い

私が茶道をはじめた時。最初の茶事用になんちゃって置炉を作った。ナショナルの小さいレトロ炊飯器を釜に見立て、その回りを包む様にシャム柿の、模様の面白い板を組んで箱を作り、色づけ&目止めに柿渋を塗った。 その結果、どうなったか。…なんかウンコの…