2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

塩瀬。黄味しぐれ天焼きに焼き印。ひと手間で風情は出ているかな。

上用饅頭と焼き印

上用饅頭に焼き印は和菓子屋の手抜き!と思っている。しかし逆手に取れば、無地の上用饅頭さえ買って来ればそれに焼き印を押すだけで季節のお菓子ができてしまうわけで、家庭で和菓子としてはこんな簡単なものはない。クッキー型の手元側とか、針金を曲げて…

並木道

築地ちとせ。2色求肥でこし餡を柏餅巻きしイチョウの焼印。風情は上用焼印と大差はない。

逸翁と湯木、香雪美術館

旅行最終日。松江を早朝に発ち伊丹へ戻る。所用と特典航空券と自由時間を計算し、今回は大阪まで新幹線。伊丹から松江という変則旅行だったのだ。当然帰り道も大阪で数寄三昧。まずは宝塚線乗るついでに逸翁美術館へ。入口で小林一三の経歴。三井時代は在籍…

松江3 藤田登太郎茶陶展

明々庵併設の赤山茶道会館にて藤田登太郎氏の志野の展示。詳細を確認せず気軽に行ってしまい、見るからにモノの違う展示物にたじろぐ。受付の方に「手に持っていいですよ」と言われたので礼を守って一順見たら退散しようとしていると後ろからきさくなおじさ…

松江2 田部美術館と観月庵

松江城大茶会の後二回目の田部。特集は「七草なびく」。瓢がびっしり蒔かれた塗り香合が素敵。 大輪の菊三輪が蒔かれた大棗、私には派手に映ったが妻の見解は相違して渋いとの事。 好き嫌いはあるが取り合わせとしては素敵だった。常設展示では(前回も見た)…

松江1 松江城大茶会

松江城大茶会に参加に松江へ。 濃厚な旅行だったので3回に分けて。まずは松江に到着。早々に松江城大茶会に参加。 観光案内では「当日券があればいいね」的な扱いをされたが、行ってみれば充分買えました。 武者小路千家 表や宗偏流に似た点前。しかし点てて…

京都西岡

西岡地区は桂から大山崎までの桂川西岸地域。私の故郷はこの辺にある。歴史的には 利休の待庵がある。 松永久秀の出身地とされる。 長岡三斎こと細川忠興の支配下だった時期がある。 古田織部の支配下だった時期がある。 なんてエピソードがあり、茶人にゆか…

紅葉

塩瀬。ぼかし練切の型押。型物は参考にならないなぁ。

千利休の「わび」とはなにか

神津朝夫著。利休の茶道の実態を、定説の先入観を排除し「信頼できる」同時代資料から解明する、という本。山上宗二記や天王寺屋会記より得た結論は 茶道は禅の茶礼由来でも東山殿由来でもない 紹鴎の茶道は侘び茶ではない。珠光は浄土宗の坊主で侘び茶 利休…

練りきり

青柳菓子舗。「お菓子のご銘は」「練りきりでございます」ありえねぇ。

間接キッス

茶道とは、高度に様式化された間接キスの方法である。茶碗と茶入れが、建物と露地が、墨跡が、季節の花が、可憐な菓子が、間接キスを演出する。…と定義できなくもない。潔癖症の昨今の若い子は、こういう茶道の一側面を嫌ってたりしないもんだろうか?若い子…

松茸

築地ちとせ。上用焼き印もこのくらい細工あるとうれしい。でも味はただの上用饅頭。

10月和菓子「栗」。こし餡練切艶天掛けにきんとん。昨日の「小さい秋」と同時作成。松本の開運堂で見た「山の幸」という菓子を参考にしたが、栗部分を大きくしすぎ、イガ部分を相対的に小さくせざるを得ず、比率でどんぐりみたいになってしまいました。こし…

塩瀬。白餡羊羹つつみの柿、練り切りでへた。かわいいけどべたべたする。

小さい秋

10月和菓子「小さい秋」。きんとんに羊羹。 きんとん少々やわらかくしすぎ、形がぼけてしまった。緑の練り切りの発色を良くするには黄色をちょっと混ぜるといいと判りました。きんとん用に目の荒いザルを探していていいのがなく、結局排水口キャップ用の目の…

秋の野

塩瀬。きんとん片身替り。

茶茶くらぶその後

妻は裏千家を茶茶くらぶで学んでいたが、私自身は裏でも茶茶でもない。 なので、この話をする権利があるんだか微妙だし、ご存知だとも思うが、茶茶くらぶの情報収集で来てくれた方もいたと思うので、中間報告的に。茶茶くらぶ自体は営業譲渡作業が開始された…

お茶はなぜ女のものになったか

加藤恵津子著。 茶道における身体修練とは何か 家元の権威とは何か 社中とは何か 中高年女性が茶道を学ぶのはなぜか といった事を論じた論文。前半は理論的。後半はフィールドワーク的とでちょっと散漫な感じ。家元の権威と縁の無いとこにいるので、あんまり…