2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

そら豆

江戸風御菓子司長門。緑の薯蕷饅頭をそら豆型に作り「グリムが手術跡と言った部分」を羊羹で付け足したもの。ここの菓子はグロい程リアルに具象物を写す、という傾向があるなー。too much感あり。

下足番

お茶会では下足番という役目を頂いた。最初はお運びの予定だったんだけど、急遽変更である。 お客様が席入り時に踏石で脱いだ履物を横に整頓する。 全員が席入したら入口の障子を閉じる。 お客様の履物を逆向きに並べ直す。 お帰りの時はお客様にどの履物か…

軍配

深川伊勢屋。求肥餅で瓢箪型を作り、軸とその左右に日月を焼印し、竹揚子を刺したもの。 日月の焼印はどっちも丸になっちゃっているので、ラピュタのロボット*1の顔みたい。この店、普通なら薯蕷饅頭で作るものを、求肥餅で作る傾向がある。饅頭と団子が主力…

着物について

紋付でない長着、袴に白足袋に雪駄。羽織は暑かったので省略。ごくごくふつーの男の着物姿である。これが茶会の日の私のいでたちであった。着物で一日生活したおかげで、いろんな事が判った。まず着付け。練習していて、30分はかかると判っていた。判ってい…

茶会デビュー

茶会デビューを果たした。もちろんお点前さんではない。お運びさんデビューの予定で行って、実はお運びさんもやらなかった。茶室の外で下足番をやっていた。でもデビューはデビューである。去年、大寄せに参加した時は、こんな感じだった。 スーツ姿で参加 …

安い茶入

茶道具屋を色々廻ってみている。家元箱書ありでうやうやしく展示されている奴はどうせ買えないので、ショーケースに無造作に並んだお手頃価格の茶入を見る。うちにあるのは信楽。義母から頂いたものだ。これも味があって悪くないのだが、形がな〜。丸くない…

黄菖蒲

築地ちとせ。黄白ぼかしの練りきりを茶巾絞りし洲浜に整形。緑の羊羹で尖った葉を作り、添えたもの。 黄菖蒲という銘が付いているから黄菖蒲。ニンニクと思ってはいけない。

あんまり箱書しないで

近頃、茶道具屋の大売出しがいろいろあった。ある場所でグっとくるナイスな茶入発見。上野焼で、赤い下釉にかせた赤い上釉。形もよく、おしゃれであった。ほっしーーーーーーーーーーーーー。でもちょっと高い。上野焼茶入の相場からして、倍以上の値段だっ…

落し文

金沢村上。葉脈型の上で延ばした葉っぱ型練切で餡を包み、羊羹かなんかで白い珠を付けたもの。 葉っぱのぼかし方が妙な感じだけどそれほど気持ち悪くない。この季節の定番の菓子だが、虫の卵に似せた菓子っつーのもアレだよね。

土岐美濃焼まつり

GWっつーのはなぜか日本中で陶器市が立つ。その中で規模の大きい物として知られるのは、萩、有田そして今回行った土岐美濃焼まつりである。出店の多くは日常食器である。が茶道具もないわけではない。茶碗がメイン。水指少々。ごくごく稀に茶入。そんな感じ…

五月雨

金沢村上。筋入練切羊羹燕。先日の塩瀬の「濡れ燕」とほぼ同じ物。塩瀬が雨天のどんよりした雰囲気と機敏に飛ぶ燕を表現したのに対し、村上は白青ぼかし練切に小豆羊羹の燕。ちょいとありきたりである。塩瀬に軍配が挙がるかな。

藤田美術館 茶〜茶人と道具

死の床まで蒐集を続けた藤田さん。さすが出て来る道具の格が違う。今回は茶人ゆかりの品の展示。珠光ゆかり、紹鴎ゆかり、大名物に中興名物のオンパレード。珠光青磁茶碗『青簾』。珠光青磁は汚い枇杷色なのが普通。にしては青く清い茶碗。青井戸茶碗『紹鴎…

湯木美術館 茶碗を愉しむ

湯木美術館には、料亭で出せそうな道具が揃っている。 茶人の趣味というより、料理人の茶趣味と言う感じだ。大井戸茶碗『対馬』。すっくと立った立派な姿。すっくと立ちすぎ、ちと重心高すぎか?黄瀬戸平茶碗『みほつくし』。アブラゲデの品の良い平茶碗。で…

北村美術館 吉野懐古

北村美術館の入口は外階段を昇って二階にある。 この階段を昇る時、昔通った歯医者がこんな入口だったなと思い出す。北村美術館のエントランスは美術館然とした雰囲気ではない。おかげで、北村さんちを御訪問する、そういう感覚で美術館を訪れる事になる。実…

楽美術館 楽家の系譜 歴代の名品

楽美術館の歴代茶碗展。昨年も同時期に来て同趣旨の展示だった。入口で待ちかまえるのは長次郎の黒楽茶碗『匂当』。これは去年もあった。長次郎らしい、かせた茶碗である。宗慶の『いさらい』。なりは長次郎風だが、少しかっちりしている。私はこちらの方が…

掃除

お茶のお稽古。まだまだ初心者の私は、できる事には全力を尽くすことにしている。 稽古の前には茶室を掃除する。まだまだ水屋仕事でお役に立てない私としては、せめて掃除を頑張ろうと思っている。髪の毛、畳のケバを拭き掃除あーんど粘着シートで綺麗にする…

濡れ燕

塩瀬のページより↓。千筋上で?伸ばし、筋を付けた練切に、白羊羹の燕を置いて、雨中の燕を表現。簡単だけどかわいくていいかもしんない。

齋田記念館 館蔵茶書百珍

齋田記念館は、齋田氏が製茶業の中で収集した資料、特に茶書の展示を行う小さな博物館である。茶書の展示は地味だ。そこに名物茶器の華やぎは無い。茶書の表紙を見たからって、なにが判るわけでもない。どう見せるか、その見せ方に関し、学芸員の実力が問わ…

世田谷区立郷土資料館 喜多見氏と喜多見流茶道

かって、世田谷には彦根藩の領地があり、代官屋敷があった。ま、彦根藩の世田谷領というのはおかしな言い方で、井伊直孝が彦根の他に世田谷ももらった、というだけのことだ。封建社会では領地は個人に帰属するので、領地の共同体を中心には考えない。藩、と…

青梅

塩瀬のページより↓。青のういろう生地で黄身案を包んだもの。 去年、はじめて買った上生がこの塩瀬の青梅だった。一年経ったのかと感慨深い。ちなみに塩瀬ページでの去年の写真↓使い廻し?

無茶も茶 蓑半農軒、茶の湯覚え書

蓑進著。茶道具商が、自分の顧客であった大正昭和の数寄者の思い出を語った本。熊倉功夫「近代数寄者の茶の湯」が茶道史として数寄者を書いたのに対し、こちらは自分史である。学者である熊倉は数寄者達の業や生臭い部分にも筆を走らせていたが、商人が客の…