2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「しもがれ」

ぐるっとパスが良くなってた

去年、ぐるっとパスについて書いた。 http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/200806062008年6月頃、茶道具系はこんな感じ。 館名 割引額 種 東京国立博物館 -200 割 三井記念美術館 -800 全 出光美術館 -1000 全 サントリー美術館 -100 割 泉屋博古館分館 -520 …

「やまかわ」

お茶の点て方

私が持っている自流派の亭主マニュアル。36ページの冊子なのだが、 どう案内を出し、 どんな道具を用意し、 どう掃除して準備し 懐石のそれぞれをどの順に出して、出した帰りに何引いて戻るか なんてのを延々詳細に書いている。ちなみに初座の挨拶、後座の挨…

「つたもみじ」

台子飾り

昔の茶書には、いろいろな台子飾りの図を収録した物がある。 南坊録も然り。ただ、何故か台子飾りの図がずらずら並んでいるだけ、なんだよね、大抵。 これこれこういう風に並べます…までしか本は教えてくれない。まずこれをこうして、次にここをこうして…と…

「ひだまり」

俺的茶道文化検定

茶道文化検定、というのがある。内容は良く知らんが、茶道に関係して、文化っぽい内容の筈。 ヨシ。俺も問題を考えてみるぜ。 新米男性茶人のあなたが広間に入ると、年配の女性三人が何故か次席以降の席に座っており、あなたに対し正客をお願いしますと言っ…

「ふゆさめ」

検定ビジネス

今年の漢字は「新」だった。…「省」だと思ってたのにな。日本漢字能力検定協会的にも。漢検は年二百七十万人受検する、もんのすごくでっかい検定だ。本拠地は京都。ここまででっかくないけど、漢検以外の京都を本拠とする検定ビジネスで思い付くのは以下の三…

「ゆきつり」

美意識

江守奈比古の“お茶の話茶人のわびとさび”より、真贋と美意識の話。 要はあなた自身が真贋の見極めが出来るように修業することである。 忙しい世の中にそんなことまでやってられないと言う方があれば、そんなお忙しい方はこんな世界に入って来なくてよい、と…

「よなべ」

贋物の話

江守奈比古の“お茶の話 茶人のわびとさび”より、贋物の話。骨董品は真贋がどうとかいう話ではなく、値段だ、といのが著者の割り切りである。 また、この贋物の元凶のように思われておる古美術商は−といっては失礼かも知れないが、業者(古美術商のこと)の一部…

「ふじはれて」

お茶の話 茶人のわびとさび

江守奈比古/海南書房/1967年。遅れて来た実業家茶人、江守奈比古の考えるお茶の話。 同意できるかはおいといて、いろいろ面白いよ。一番びっくりしたのは、茶室の話。戦国時代に考え出された茶室は、暗殺対策に非常に気が使われている、というのである。 ま…

「ふゆこだち」

長袴

筒井紘一の「茶人の逸話」には、宗旦に言われて喜多七太夫が長袴の茶の湯を工夫した、というエピソードがある。この話、昔は「袴と長袴でどないな違いがあるいうねん。座る時にちょっと邪魔なだけやないか」とか思っていたのだが、当時の茶道が片膝立てであ…

「あきばごんげん」

畠山記念館 戦国武将と茶の湯 信長秀吉ゆかりの品々

茶道具、それも来歴が明らかなものは、その道具を持っていた人の事を偲ぶ、という楽しみ方ができる。煙寺晩鐘図。なんとももやーっとした絵だ。しかしこの絵の前で松永久秀がエロHOWTOとか書いてたと思うと、往時が偲ばれるではないか。油屋肩衝。大ぶりで堂…

「そまやま」

木村茶道美術館 茶道と民芸展 土の美展

茶道と民芸展は、民芸的視点での雑器展なので、いわゆる民芸品は半分もない。 大井戸茶碗 玉の井は、実に堂々とした井戸茶碗。先日まで茶席で使われていたらしいのだが、ちょっと口のホツれぐあいが怖いかな。土の美展は焼締物。展示も良かったんだけど、こ…

「かれの」

茶掛けの最新

茶掛けの一行物ってのは、宋くらいまでの中国の禅僧の言葉がほとんどだ。そんな中で「一期一会」ってのは幕末期なので、飛び抜けて新しい。おそらく明治から昭和にかけて、この言葉が一般化したのだと思う。井伊直弼の復権に関しては、なぜか水戸出身の高橋…

「くちは」

円相の味わい

直球で申し訳ないが、円相って、味わえるものだろうか。禅の境地って円相に表れる…もの?だって、ただ“○”書いただけなんだぜ? …こういうのはどうだろう?あまた在る円相の掛軸だけを並べた展覧会。しかも落款の部分とかを隠して、作者が誰か判らなくするの…

「かぜかぢみ」

読書の意味は

知は力なり*1。 力こそパワーだ*2。そんなつもりで茶書を読み漁っている。私の社中は、読書や研究がかなり推奨されるイカス社中なのだが、その中でも多分、読書量は私が一番だろう、という自負はある。 でもまぁ、本当の事言うと、いくら本を読んでもお点前…

「みよみよ」

客作法之事

茶禅不昧公に「客作法之事」という文が引用されている。 以下全文: 客作法之事 一 案内あらば時刻をうつすべからず 一 座入作法の如くしてさわがしからぬやうに、就中にじり締きり心を付べき事 一 座付不申己前ノ高咄無用 一 炭あらば火うつりに心を付中立の…