2007-01-01から1年間の記事一覧

南方録を読む

熊倉功夫。歴史的評価としては「偽書」の南方録。先生としては研究者としてそう書かざるを得ない。でも茶道界での評価は必ずしもそこまで確定していない*1ので、簡単に一刀両断で「偽書でーす」と書いてしまうと、淡交での連載が打ち切られ兼ねない。熊倉先…

熟柿

江戸風御菓子司長門。えっらく綺麗な羊羹包み。と思ったら、柿色練り切りの艶天掛けだった。これはこれでナイス。練り切り若干軟らかめ。熟柿って食感にしたかったのか?

余計な音

茶の湯では静寂の中に点前の音がやさしく響く。でも、いらない音ってのもある。私は立ち座りすると膝がこきんこきんと鳴る。この音はなんかマヌケだ。ま、こんなの切実な問題ではない。腹の鳴る音、げっぷやオナラ。こういったものはちょい辛い。姿勢良くす…

銀杏

築地ちとせ。黄と黄緑のきんとんにオレンジの練り切りの玉をちょんちょんとのせ。銀杏の木と実か?臭そう。

つくばい

藪内家の燕庵には文覚上人の墓石を使ったつくばいがある。ずいぶん前にNHKで見た時結構ひいた。しれっと説明する御当代すげぇ、と思った。利休も墓石や仏塔を庭に使ったらしい。参禅してた人達がこういう事してバチあたり、という感覚は無かったのだろうか?…

乱菊

江戸風御菓子司長門。黄色のしべのついたピンクのきんとん。

お茶を点てる

抹茶がきれいに泡立つ時、全然ダメな時がある。毎日同じ茶筅で同じ茶碗、多分同じ温度のお湯で、同じ抹茶を点てて、きれいに点つ、全く点たないがある。全く点たない時は、いくら頑張っても点たない。考えられるのは抹茶とお湯の配分なのだが、そんな変動す…

正座する

最近気付いたのだが私の右足甲には謎の突起がある。指のつけねではなく、甲の中程にある。 ごりごり硬い。骨だと思うんだけど。中足骨骨折の痕跡だろうか?こんなトコ折った記憶はないが。左にはない。正座するとこれがピンポイントに畳につきささる。痛い。…

畳を歩く

畳をうまく歩けない。どっちの足を引いて、のステップが判らないのではなく、どう歩けば美しいか、のフォームがうまくいかない。ついついドスドス歩いてしまう。直したいが自宅では狭くて狭くて練習にならない。日本の武道は大抵擦り足が基本である。柔道も…

亥の子

江戸風御菓子司長門。求肥に胡麻。ミニ胡麻お萩。

茶碗を廻す

客はお茶を頂く前に、茶碗を時計回りに廻しお茶を頂く。どれくらい廻すかは流派により違う。うちの流派の客作法では、時計回りにちょいとずらして、正面を避ければいいことになっている。茶碗を廻すのは、正面を使うのは申し訳ない、というのが理由。また、…

深山路

塩瀬。羊羹浮島サンド。今月の深山路と先月の山路。先月のが深いんじゃない?↓深山路。 ↓山路。

建水を拝見する

ずいぶん前、疑問が湧いて調べた事がある。「建水が名物だったら、どうやって拝見するか」汚水が入ったものを拝見、というのが疑問だったのだ。表は組合点、という、建水の上に茶碗をドッキングさせる謎のお点前があるらしい。建水の上に茶碗がカポっと載っ…

田舎家

築地ちとせ。上用饅頭をわらぶき民家風に整形。これはある程度普通に上用饅頭を作り、熱いうちに整形しているのだろうか?作り方が想像つかん。

蓋置を持ち帰る

「裏は蓋置の扱いがいまいち」本仕舞いの時に妻が言った言葉だ。うちの流派は仕舞う時、両手でうやうやしく蓋置を持ち、清め、と丁重に扱う。裏では左手でひょいっと蓋置をつまんで柄杓持った右手に渡す、だけ。確かに蓋置の扱いが軽い。建水とか汚れ道具は…

後の華

江戸風御菓子司長門。楕円に丸めた鹿の子上に練切型押しの菊の葉。この店の上生はおしゃれだ。

建水を持ち込む

「正直うらやましい」私が点前の為に蓋置入り建水と柄杓を持ち込んだ時、妻が言った言葉だ。裏は建水の上に柄杓を置く状態で持ち込む。やじろべえである。角度間違えたり柄杓が充分に湿っていなかったりすると建水から柄杓が転がり落ちる。うちの流派は左手…

茶器と茶碗を持ち座る

妻のお点前を見ていると、茶器と茶碗を運び出す時に、水指の正面に座っていた。うちの流派は風炉の小板の右端に自分の正中線を合わせて座り、軸をぶらす事はない。 その分茶器を置く時に大きめに体が伸びる事になる。裏は茶器を安全に扱う為に水指の前に座る…

釜の蓋を取る

妻と互いの流派の風炉平点前を披露し比較。ま、当然いろいろ違う点はあった。で、思うのだが、いろんな流派のお点前の、大きく異なりはじめる部分ってのは釜の蓋をどうやって蓋置へ置くか、という所なのではないか?柄杓を蓋置に置いた状態がスタートで、ふ…

陶芸

私はいろいろ作ってるけど陶芸にはまだ手を出していない。というのも、手近の陶芸教室がいっぱいで見学すら行けないからなんだが。どうやら陶芸はおっさん達の間で軽くブームになっているらしい。茶道人口の男比率から考えて、陶芸やってるおっさんのほとん…

柚子

江戸風御菓子司長門。黄色い上用饅頭に練切のへた。グロテスクなまでに柚子。皮はちゃんと柚子の香。うまい。でも江戸風って何だ?

松風の音

たかだか空点前での練習でも、回りが静かでないと気分が出ない。夏の練習でも空調無しでやっていた。空調はうるさかったから。当然汗だらだら。秋が来てずいぶん楽になった。静寂の中で響く、点前の音は繊細で重要な要素だ。 ふくさを引き抜く絹擦れの音 ふ…

里の秋

築地ちとせ。羊羹包みで柿という定番。餡を柿色羊羹で包んだ後ひっくり返し、底を錦玉羹で接着してある。ぽろっと開かない様にする一手間がうれしい。

茶筅の値段

茶道はお金が掛かる。高い茶碗が高いのは納得がいく。高いお茶が高いのも納得がいく。買えるかどうか買うかどうか、は別の次元。高い茶筅…は納得がいかない。すっごく見た目に高そうな奴は別として、白竹のふつーの見た目の奴でも千円ちょっとから、4千円く…

山茶花

塩瀬。練切手型ものにヘラ押し。山茶花には見えないなぁ。

120本立ては120本か?

120本立ての茶筅の穂先は120本である。本当か?気になった。数えてみた。手元のぼろい120本立てを数えた。 すぐにどこまで数えたか判らなくなった。紙マッチの如く折りとって、並べて数えてみる。1本2本…ちょっとしたマッチ売りの少女気分。1本折る度に「大…

つるし柿

築地ちとせ。餡と求肥に氷餅まぶして柿霜風、茶色練切でヘタ。なんかお土産物っぽい。

空点前

毎日一回は風炉平点前を練習している。毎日毎日、釜や水指をセットアップして使い、片付ける、というのはめんどっちいので、空点前主体である。茶巾だけは濡れたものを使うが、他は濡れていない状態のお稽古。盆の時も2ヵ月くらいは毎日空点前したものだ。た…

銀杏

塩瀬。求肥を1/4円に畳んで銀杏の葉形に。松江の一力堂さんは同様の葉に、焼け火箸で銀杏の葉の切れ目を表現していた。そういう意味ではひと仕事欲しかったかな。

地球温暖化

やっと涼しくなってきた、今年はなかなか涼しくならなかったのでようやく秋気分。さて、この夏、幾つかの茶室を見学し、夏の茶会はちょっと嫌だな、と思った。 理由は「蚊」。 市中の山居、ってだけにワンワン居る。秋が茶会のシーズンなのはかゆいの嫌だか…