点前

名残の茶

今、hatenaダイアリーではと「MacBook Air 11インチ欲しい!」と書くとMacBookなんちゃらが当たる、というキャンペーンをやっているらしい。うーん。MacBookなんぞいらんから「『大井戸茶碗欲しい!』と書くと大井戸茶碗が当たるキャンペーン」をやって欲し…

初釜

お茶事の趣向ってのは、考えるだけで楽しい。もちろん、道具も茶室もない私としてはほんとにお茶事をする訳ではないんですが。いつかの為にいつも考えておく、というのも悪くはないでしょ。 この時期なら初釜。 やっぱ正月にちなむなら餅だよな…。水屋からぺ…

いろいろ茶道の入門書を読んでいて思うこと。 こういう道具を用意しなさい。 こういう服装をしなさい。という事は、たいてい載っている。 でも、爪はどのくらいに切りなさいってのはあんまり書いてない気がする。 分類草人木は「髪を結って鬚を剃りなさい」…

あぐらの茶

この秋、足を怪我していろいろ大変だった。なにぜ時期が秋。つまり炉の切替期で、「炉のお点前を思い出す」というタイミングだった上に、その後に大寄せでのお点前さんが待ち構えていたんだよね。だからいちおう稽古はしにゃならん。でも足の裏に縫目があっ…

正客争い対策

正客争いは、大寄せの進行に意外に大きな影響を及ぼす。特に、女性だけの席は、どーーーーーーーーーんなにお願いしても誰も正客につこうとしない、というワンサウザンドウォーズが開始される事がままある。男がいれば割と早々にあきらめて正客位置に移動す…

水栗

茶湯一会集にこうある。 水栗は、食物の毒を解す為なれば、必ず出すべし。 水栗ってのは、生栗を水に漬けた物みたい。 今でも流派によってはこういう事をしているらしい。 …らしい、というのは、確証が持ててないからだけど。 もちろん、生の栗に毒消しの効…

熨斗

茶湯一会集にこうある。 口切其の外、改まりたる交会には、此所にて熨斗台をもち出し、正客の前に置きて一礼して、勝手口に扣え居り、詰より勝手口の際へ寄るを受け取り、取り入る。 尤も、切熨斗なれば、正客熨斗台をいただき、のし一つ取りて懐中し、つぎ…

メテオストライク

お茶席に入る時、指輪や腕時計を外すのは、最低限の礼儀である。まぁ指輪がお茶碗に触れることはあるかもしれないが、腕時計が突然外れて、お道具の上に落下する、なんてことはまずない。…まずないけど、それでも外す。それが道具への、貴重な道具を供してく…

お点前さん

大寄せの茶会でお点前さんデヴューした。 大勢のお客さんの中でも、あがらずに心静かにお茶を点てる事ができた。 …ってこともないか。1回目のお点前は結構ミスがあった。非常に静謐な精神状態だったので、あがってたとは思わないんだけど。 2回目のお点前は…

帛紗挟み

帛紗挟み、って何だろう。そう疑問に思ったので調べたんだけど、茶道辞典にも帛紗挟みの項目はない。 私は帛紗挟み、は、着物の「懐」の代用だと思っている。 ただ、NHK趣味悠々の藪内の回だと思うのだが、着物の客が、帛紗挟みを席に持ち込んでいるのを見て…

炭手前の所作

炭手前の所作の中で、気になるのがある。 火箸を畳に押しつけて先を揃える所作である。 あれって「揃え箸」だよね? 食事の箸マナーと炭手前に解離があっても構わないと言えばそれまでだけど、やっぱなんか行儀良い所作には見えない。畳汚れそうだし。箸先を…

迎え付け

お茶事の手本 風炉編から、迎え付けの風景。 正午の茶事/武者小路千家: 門をはさんで正客と向かい合ってしゃがみ、無言の一礼を交わす。 初風炉/遠州流: 寄付の戸を静かに開け、羽箒で敷居をひと掃きし、黙礼して茶室へ戻る。 朝茶/江戸千家: 一同終始無…

直伝和の極意「裏千家暮らしにお茶の楽しみを」第8回

第8回は「茶会の楽しみ」。わきあいあいとした流し点の風景。 風炉の流し点ははじめて見たのかな?簡単そうで、でも楽しそうで、これはこれでイイネ!多分、うちの流派にはないだろうけど、真似する分には構うまいて。 しかし、正客が呑みはじめてから次客が…

直伝和の極意「裏千家暮らしにお茶の楽しみを」第七回

今回はお菓子の作り方。老松の職人が作る、薯蕷練切。 関西では「こなし」だと思っていたんだけどなぁ。 でも、つくね芋の薯蕷練切の方が、手亡豆の白餡よりもずっと入手しやすい、という配慮なのかもしんない。あと、白餡より薯蕷練切の方が、きれいな白だ…

直伝和の極意「裏千家暮らしにお茶の楽しみを」第六回

盆略→風炉の運び→炭点前→涼を呼ぶ→テーブル→今回は点心&次回は菓子。 うむ。やっぱよく判らん構成だ。懐石にせず点心。座敷にせずテーブル。と言うことは気軽な懐石をどう構成するか、という話か。…なら炭省略すりゃいいのに。行にしたいのか草に崩したいの…

直伝和の極意「裏千家暮らしにお茶の楽しみを」第五回

今回は「生活空間で気軽にお茶を」。 おお、ようやくテーマタイトルっぽくなりました。 まずは光華中学三年の茶の湯の授業。三年で盆略点前〜薄茶点前、という事だが、中三が盆略してたって事は、中三でスタートして高二で終了だろうか?学校机で点てたお茶…

直伝和の極意「裏千家暮らしにお茶の楽しみを」第四回

盆略→風炉の運び→炭点前→涼を呼ぶ…構成の意図が判んないよ。 さて。夏の涼について倉斗業躰が「庭に打ち水」を例にしていた。業躰の中で夏冬行う「三露の打ち水」と、夏の「庭に打ち水」は、違うものとして扱われているんだろうかとちょっと不思議な気分。 …

直伝和の極意「裏千家暮らしにお茶の楽しみを」第三回

「こんな番組誰得?」なんて言ってられない第三回。 だって灰形と炭手前っすよ?こんなの動画で見れるなんて涙ちょちょぎれまっせ? まずは灰形。 灰形を基礎作りからやってくれるのはありがたいんですけど…。釜あわせは「釜が真中か水平か確認します」の一…

直伝和の極意「裏千家 暮らしにお茶の楽しみを」第二回

今回は風炉薄茶左勝手の運び点前。…誰得なんだろうね、この番組。裏やってる人には知りつくした点前だろうし、他流派の人がこれ見て裏に転向するわけじゃなさそうだし、茶やってない人には興味持てそうもないし。びみょー。 感想はアリガチだが: 素手で釜の…

直伝和の極意「裏千家 暮らしにお茶の楽しみを」第一回

“趣味悠々”…でなくなって、なんか寂しい“直伝和の極意”。録画しそこなって1週遅れでの感想也。 まず坐忘斎家元の、カメラに目線を向けない神秘的な御挨拶。……。……。……。あり?坐忘斎の顔、こんなんだっけ?もっとやさしい顔じゃなかった? 悪相…という程でも…

洗い茶巾

ふしゅーーーーーーー(ちょろろ)ーーーーーーーっ 洗い茶巾、というものを習った。びしょっとさせたのをゆらゆらっとしてきゅっとするとトポトポする奴である。 自分には目新しい点前なので若干緊張。 ゆらゆらっはうまくいった。きゅっとするのもまぁまぁ。…

片口

片口を茶碗として出す事ができる、という。 私はまだ出した事も出された事もない。 でも、片口を使えば、いかにも「見立てで使ってます、よろしく」みたいで、ちょっと楽しい感じがする。 片口に蓋を付けて水指にする事もできる。片口を水注に使っていた時代…

柄杓を飾る

「はい、そこで柄杓を卓の上へ」????「蓋置を脇へ飾り置きます」 私もいろんなお点前を教えてもらって、大変充実した日々を送っております。ついに柄杓を卓の上に置く、というのを教えてもらったわけです。が。 意味わかんねー。柄杓なんぞ飾っていった…

合理

お茶の点前は、単なる礼式の様でも、それぞれ意味が在って、実は合理的なもんなんですよ、と門外の人に言ったりしませんか?でもそれって本当かな?例えば裏千家、風炉薄茶平点前の場合、 茶を茶碗に入れ、茶杓は棗の上に置く。 水指の蓋を取る 柄杓で湯を汲…

趣味悠々「茶の湯表千家一期一会」最終回

茶事後編。前回は初座。だから今回は中立以降。亭主が花を入れたりして喚鐘。中立での客の過ごし方、つーか、トイレに行っておけ…とかの注意は無し? んで表千家も鳴物蹲って聞くんだね。…やっぱ変な見た目。打ち方確認したかったんだけど、視点が途中で変わ…

趣味悠々「茶の湯表千家一期一会」第7回

今回と最終回の前後編で正午の茶事の実演をやるとか。んで今回は初座。 案内と前礼の説明の後、寄付→腰掛→亭主が蹲の水を入替え→中くぐりで迎え→末客が円座等片付け→蹲→躙って席入り。 客が席についた気配で亭主が入り挨拶…おや?躙の戸を閉める音は…?それ…

趣味悠々「茶の湯表千家一期一会」第6回

中村昌生さんの解説する茶席の話。…いやいっその事、それだけで全8回にしてくれたらいいのに。大徳寺 蓑庵と表千家 不審庵をネタに茶室解説。でも、概ね建築様式とか素材の話な。 できたら、その茶室でお茶を点てると客からどう見え、亭主からどう見え、懐石…

趣味悠々「茶の湯表千家一期一会」第5回

第5回は茶事の趣向の話。亭主はどういう道具を組み、客は趣向をどう受け取るか、という話を、具体的な茶事(菓子+薄茶の茶事だけど)を例にかなり判りやすく教えてくれる。 ただ、実例は時期的に桃の節句。あこや、という菓子が出てたけど、これはひちきりと…

趣味悠々「茶の湯表千家一期一会」第4回

今回は懐石の食べ方編。お、座蒲団してる。後ろが襖の茶室ってなんか落ち着かないな〜。お正客役の年期が凄い感じだ。こうやってみると、ホストが部屋に居なくてメインゲストがいろいろ作業するティーパーティーって不思議。あれ?千鳥の杯は?八寸スルー?……

趣味悠々「茶の湯表千家一期一会」第3回

第3回は濃茶の呑み様と道具の拝見。 濃茶の呑み様:前回、エライ勢いで干菓子食べて薄茶呑んでたのに比べると、今回は落ち着いたスピード。濃茶だから? 亭主の「服加減は如何?」に対して客は黙礼。 客は「お詰めは?」と聞くけど亭主回答に対しては沈黙。…