稽古

トイレ

大寄せの茶会は、普通、複数の流派で茶室を複数備える大きな建物を共用して行われる。大抵の場合、複数の座敷と水屋を廊下でつないだ構造になっている。その廊下をお客様にお通り頂くかは茶室の構造による。今回の茶会では、廊下の途中に水屋があり、とても…

茶会の洋服

今回の茶会、妻も客で呼ぼうと思っていた。 でも風邪その他で来れなかった。実際とても来れる体調ではなかったので仕方無い。のだが「その他」が気になる。その他とは「お茶会に行ける服がない」という事なのだ。妻は着物を持ち合わせていない。実家帰りゃ別…

和装洋装

下足番はお客様の履物を並べ直すのがお仕事である。並べ直していて気がついた。お客様のお履物の草履と靴の数をカウントするだけで、お客様の着物/洋服の比率がきっちり掴めちゃうのだ。朝イチは着物率100%でスタートした。時間が経つにつれ洋服率は上昇し…

下足番

お茶会では下足番という役目を頂いた。最初はお運びの予定だったんだけど、急遽変更である。 お客様が席入り時に踏石で脱いだ履物を横に整頓する。 全員が席入したら入口の障子を閉じる。 お客様の履物を逆向きに並べ直す。 お帰りの時はお客様にどの履物か…

着物について

紋付でない長着、袴に白足袋に雪駄。羽織は暑かったので省略。ごくごくふつーの男の着物姿である。これが茶会の日の私のいでたちであった。着物で一日生活したおかげで、いろんな事が判った。まず着付け。練習していて、30分はかかると判っていた。判ってい…

茶会デビュー

茶会デビューを果たした。もちろんお点前さんではない。お運びさんデビューの予定で行って、実はお運びさんもやらなかった。茶室の外で下足番をやっていた。でもデビューはデビューである。去年、大寄せに参加した時は、こんな感じだった。 スーツ姿で参加 …

掃除

お茶のお稽古。まだまだ初心者の私は、できる事には全力を尽くすことにしている。 稽古の前には茶室を掃除する。まだまだ水屋仕事でお役に立てない私としては、せめて掃除を頑張ろうと思っている。髪の毛、畳のケバを拭き掃除あーんど粘着シートで綺麗にする…

お茶を習うと身に付くもの

お茶を習うと身に付くものは、お茶の点前や知識である。時折、「身のこなし、しぐさが美しくなるから」という理由で習っている人の話を読む。 また、美しくなりますよというのを売りにした茶道教室の広告もあったりする。棗置く位置は畳の目幾つ分ね、みたい…

骨折り損

ガツン。 イテッ。ウェイトトレーニングの途中、20キロプレートをセットしようとして、プレートとバーの間に右薬指を挟む。ちょっと爪に内出血。あーあ、と思ったが、ジンジンする程度でそう痛くもないので無視して寝た。翌日、爪が内出血で真っ黒。激痛であ…

茶筅が転んだ日

箸が転んでもおかしい年頃、という言葉があるが、茶筅が転んでもおかしくない。というか、「やべ」って感じ。師匠の前でやっちゃうと、とても焦る。 茶を入れた。棗の上に茶杓を戻した。戻す手が右にぶれた*1。 ころんころん(う、やべ〜。取り合えず元に戻し…

収支

数寄にハマって1年が経とうとしている。去年3月に出光に行ってからをスタートと考え*1、一年の収支を決算してみた。 収入の部 金銭収入があるわけでないので、得た知見、得た物品をあげよう。美術館巡り43展。いろいろ見た。「志野と織部」で志野が大好きに…

七事式

千家にあるお稽古法。鈴木宗保「裏千家茶の湯」に記載は無い。独習は無理ってこと?ま、無理か。多分うちの流派にはない…と思う。 王様ゲームとか山の手線ゲームみたいな事をする、というのが私なりの理解。 ま、稽古の為の稽古、とも言えるが、これは千家の…

社中と茶会

社中というのは「数寄のつきあいをする場」なんだろうか?そんな気もするのだが、そうでもない気もする。少なくとも私は、自分の社中と非常に浅いつき合いしかしていない。だって良く判らないもの。稽古場だけの横のおつき合いは、そこにある道具を使った稽…

お稽古の意味

お茶を習う、ということはなんなのだろう?というのがつねひごろ疑問としてある。教室での練習はお点前の練習+水屋仕事。である以上、全員が亭主になるべくトレーニングを受けている筈。でも、自分が亭主となって、客を呼ぶ様な茶会を開く事はあるんだろう…

最近のお稽古

最近、稽古では平点前の細部を、徐々に複雑にしながら反復練習をする様な感じになってきた。初心者向けに簡略化した点前から、だんだん正式な点前になっていくのだろうか。劇的な変化がない、ということで退屈とも言えるし、変化が無い中で動きの精度を見ら…

利休百首

利休百首って何なんだろう?山上宗二記や茶話指月集、南方録には研究書がいっぱいでている。利休百首の研究書はみたことがない。ハンドブックみたいな解説書はあるけれど。南方録は利休が書いたものではない、というのがいまや主流の意見。おかげで偽書とか…

神楽坂のお教室

こちらのブログを楽しく拝見している。http://ameblo.jp/seiwakai909/ http://ameblo.jp/seiwa99/他流派でも、四季折々の稽古の工夫見るだけで勉強になる。 写真の量が多いのでブラウザがめげる時があるが。神楽坂の裏千家の教室だとか。すぐ近くに東京道場…

先輩

先輩方の中にイマイチとっつきにくい人がいる。ああ、この人とはうまくいってないな、と思っていた。半年経って、新しい入門者が入って来た。今度は私がちょい先輩、って事になる。会話の流れってのがある。後輩からいろいろ聞かれる。会話無視するのも辛い…

炉平点前

炉平点前を習った。師範代から大仰過ぎると指摘される。妻に聞いてみた。俺って仰々しい?「仰々しい。ま、初心者は妙に仰々しくなりすぎることはあるけど」と言われる。そういうもの?それはさておき最初に思った事。柄杓が重い!そんなにはサイズ違わない…

茶会と謝礼

茶会が終り日が暮れる。片付けがはじまる。 茶会を手伝わせて頂き、学ばしていただいた事を感謝する。皆が先生に礼をする。 もちろん私も感謝した。代表が謝礼をとりまとめ、差し出す。 私は出さなかった。だって、知らなかったから。 私は客なので、謝礼は…

広間を歩く

広い場所での大寄せ。ちょっとした手伝いをしたり、客として過ごしたりの一日。こんな環境でひそかに試し続けていたのは擦り足の練習。家の二畳、お教室の八畳ですらやりにくかった擦り足で歩きまくり。結果、大腿四頭筋*1に微妙な筋肉痛。正しい歩き方をし…

大寄せの正客

座敷での大寄せでは、立礼に比べて正客、というものの扱いが違う気がする。席主は正客と次客で挨拶を別にするし、客側も正客を強く意識する。広場やイベントの際の立礼に比べ、座敷の大寄せに行く、というのが若干敷居が高く、その分強く茶会の意識があるせ…

大寄せの客

立礼の経験はあったが座敷での客、というのははじめてだった。座る。40分後。猛烈に足が痺れた私がいた。お点前の練習を毎日して、段々正座に慣れて来たと思っていた。しかし、客になる、というのは、お点前よりずっと辛い。お点前中は前後左右の多少の体重…

炭を置く

炭。その最初からを見た。 こういうハレの場でもないと炭なんてなかなか見れないし、単なる客では炉の炭を拝見するのは難しい。 炉の灰はこういう風に盛るのか。 五徳の高さ調節って難しいな。電熱器では判らなかった。 湿し灰はこうまくのか。 あ、ここで香…

大寄せのお点前

自流派の大寄せに参加。自分のダメさをいろいろな面で痛感。でもまぁ初心者だから当然だ、と開き直り中。いや、そうでも思っとかないと辛くてよ。私は入門したての初心者なので客として参加。とても人前に出せないもんな。まぁ準備と後かたづけのトコで力仕…

空点前

毎日一回は風炉平点前を練習している。毎日毎日、釜や水指をセットアップして使い、片付ける、というのはめんどっちいので、空点前主体である。茶巾だけは濡れたものを使うが、他は濡れていない状態のお稽古。盆の時も2ヵ月くらいは毎日空点前したものだ。た…

風炉平点前

お稽古で、最後の風炉の月として風炉の平点前をさせてもらえた。 待ちに待ってた平点前。なんとうれしいことであろうか。 これで家の風炉でも練習できるのだ!でも、ここからが大変。まず、教わった事を思いだし、整理し、ノートに記入。 盆でやった部分は体…

お稽古先

妻の稽古先の話が、善し悪しはともかく、いったん決着したので私の話。色々悩んだが、結局、10月からも元の稽古場、元の流派を続ける事にした。いまさら他流派に移っても、客稽古、空点前、略盆とかで今年が終り、炉の点前は早くて12月だろう。それならば今…

茶茶くらぶ終了

終っちゃいました茶茶くらぶ。皆さんお疲れ様でした。この場で茶茶の話をするのはこれが最後のつもり。経営譲渡をするには、家賃と払い込み済受講料が重かったのかな?採算化するまでしばらくかかりそうだもんね。しかも前売チケットシステムだと次のインカ…

茶茶くらぶその後

妻は裏千家を茶茶くらぶで学んでいたが、私自身は裏でも茶茶でもない。 なので、この話をする権利があるんだか微妙だし、ご存知だとも思うが、茶茶くらぶの情報収集で来てくれた方もいたと思うので、中間報告的に。茶茶くらぶ自体は営業譲渡作業が開始された…